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| 2002年09月25日(水) ■ |
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| 走塁 |
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足って、速いことが全てじゃないんだ〜。そのシーンを見て、私はそう思った。
先日見に行った高校野球秋季福井大会の準々決勝、福井商業ー大野戦はなんでもない1つの走塁が明暗を分けたように思う。
私が球場に着いたときは、すでに4回が終わっていて、2−0で福井商業がリードしていた。福井商業のネームバリューを思えば、この点差だと大野がなかなか健闘しているように思えた。コールドはないだろう。私はシートに深く腰掛けた。
ところが、試合はあっさり動いた。5回裏、福井商業はツーアウトからラ一二塁のチャンスをつかむ。次のバッターはショートゴロ、チャンスはついえた…と思ったが、なんとバッターを含めた走者はオールセーフ。このあと、押し出し、ワイルドピッチ、パスボールと大野バッテリーはウソみたいに崩れていった。
実は、二死一二塁のとき、セカンドランナーは、打球がセカンドキャンパス付近に到着するか否かというときに、ふらふら〜と塁を離れ、地面を足でしっかり踏みしめるようにショートの前を横切っていた。パッと見たときは、ランナーの足が遅いのか、微妙な打球のため進塁に躊躇しているのかどちらかだと思った。ところが、野手の前を横切ったあと、ランナーの足は別物のように必死でサードベースに向かっていた。
あ、そうやったんか!手をたたきたくなった。 あの走塁は、相手野手を意識したものだったんだ!だって、普通に走っていたら、間違いなくバッターランナーはアウト、最悪ダブルプレーだ。いやはや、抜け目がない。やっぱ名門やわ、秋、新チームが結成された日が浅いので、いろんな未熟なプレーが出たが、これには参った。
結局、この回だけで6点が入り、試合は8回コールドとなった。大野ナインにとっては、悪夢の5回裏だったことだろう。
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