初日 最新 目次 MAIL HOME


あるこのつれづれ野球日記
あるこ
MAIL
HOME

2002年09月23日(月)
高校野球ファンの挨拶

 今日は、秋季福井大会を見に敦賀まで足を伸ばした。すでに注目校は全て敗戦しており、テンションとしてはそれほど高くはなかったが、こういうときこそ新たな出会いがあるわけで…。

 第一試合が終わったあと球場を出てお昼を摂ったため、第二試合の福井商業ー大野戦の序盤の展開がわからなかった。何事も自分の足と耳で。5回裏終了後のグランド整備の時間を使って、スコアをつけておられる年輩の男性に話しかけた。帽子には「福商炎の会」と書いてある。福井商業のOBかファンの方なんだろう。どこにでも名門校には熱心なオールドファンがいる。でも、スコアをつけてる人なんて初めてかもしれない。

 そのおじさんは、突然のことにびっくりしたようだが、快くスコアを見せてくれ、しかも丁寧に説明までしてくれた。その他、気になることを2,3訊いて、失礼しようと思ったら、側にいたおじさんの「お嬢さん(やだ、お嬢さんだって(*^_^*)!)はどこのファンなんや」の声。まさかそんなこと訊かれるとは思っていなかったので、「いや、別にどこというわけでもないです。京都から来たもんでよくわからなくて…」。さりげなく遠方から来たことをアピールしてしまった自分もいやらしいなあと思った。でも、おじさんたちが「そっか、京都か。ここ(敦賀)やったら電車ですぐやもんな」と何でもないよのリアクションをしてくれたので助かった。

 高校野球において、他府県の野球ファンと出会うときに交わされる「今年はどこが強いの?」は挨拶みたいなものだ。当然、おじさんからの挨拶があった。それも、ここはダメとか、あそこはどうとか、まあご存じで、私が口を挟む余地などありゃしない。でも、なんとか答えらしい答えを返すことが出来た。

 やはり、京都=平安というイメージがあるらしい。真っ先に出たのは平安のことで、その平安から出てくるのは、オリックスにいる川口投手のことだ。どこでどんな人と話しても、「どうしたんだろうねえ、あんなにすごかったのに…」となる。私は私なりに知っていることを話してはいるが。

 で、ひとしきり京都の話が終わると今度は、私が挨拶する番となった。「今年の福井はどこですか?やっぱり福井商業ですか?」。おじさんは帽子をちょっと意識してしまった。…ところが、「ま、今年は福井だろうよ」。つれない答え。まあまあ、そんなにすねないでがんばってくださいよ〜。どう返したらいいのか当惑していたら、さすがにすれだけではちょっと…と思ったのか、後で「あとは、足羽かな」と付け加えられた。でも、結局福井商業の名前は出てこなかった。

 おじさんたちの本意は知らない。確かに、試合を見る限り、スコア上では8−0の快勝だが細かいミスが目立ち、優勝候補というにはちょっと辛いかもしれない。でも、追う物があるチームは強いのだ。それは今夏で充分痛感している。

 余談ですが、そんなおじさんたちに飴と缶コーヒーをもらいました。ごちそうさまです。