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| 2002年08月19日(月) ■ |
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| 寄らないトークの醍醐味 |
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その場の雰囲気や自分の置かれている立場によっては、自分が話に加われない時があります。ところが、この聞いているだけ、それも聞いていることを悟られないようにしなけれなならない話に限って、案外面白かったり、ためになったりするのです。残念なことに、自分の意図するように話が展開しないので、「ここが聞きたい!」と思うときに、話題がそれてがっかりということもよくあるのですが。
今の仕事は、移動時間が長いです。行き帰りは車で移動。毎日メンバーが変わる上、人見知りする私は、車の中で話をすることはありません。たいていは寝ているのですが、今日は眠い目も思わず冴えてしまうトークが展開されていました。
20そこらの男の子と女の子の会話だったのですが、男の子は元高校球児、女の子は元高校球児のお姉さん。それも、男の子と女の子の弟は、同じ高校の野球部の先輩後輩で、一緒にプレーしていた時期もあったみたいなのです。2人とも世間は狭いなあと言っていましたが、その高校名を私も知っており、また試合を見たことがあるため、心の中で「そやなあ」とつぶやていました。
体罰というものは、野球で勝ち抜くこと、すなわち甲子園を頭においた厳しい練習をする学校ではあるんだろなあとは思っていましたが、まさか地方大会で1つ勝てるか勝てないかというようなお世辞でも強いとは言えない学校でもあるんだということを知り、内部に無縁な私は衝撃を覚えました。
彼は監督とそりが合わなく、途中で休部してしまったみたいですが、元々野球がうまかったのか、最後の夏には背番号をもらったようです。それにしても監督さんも、移動中に買い食いしてたくらいで、ボコボコに殴ることもないでしょうに。ま、それも人の価値観か。彼にとって、「くらい」程度のことでも、監督さんにとっては「とんでもない」ことだったのかもしれません。でも、やっぱり体罰は反対ですよ、私は。
話がそれたのですが、そんな彼が、話題が途切れたときにぼぞっと言ったんです。「野球、もうちょっと真剣にやっておけばよかったな」と。なんかしんみりしてしまいました。寝ている振りをして聞いているのがしんどかったです。
家に帰ったら、1991年から集めている京都大会の選手名鑑を見てみよう思いました。こういうことがあるから、昔の記事や名鑑は捨てれないんですね。
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