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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年08月08日(木)
「愛してる」なんて言わないけど…


 結論から申し上げますと、結局13日の第四試合を見に行くことにしました。それも最強の“応援バスに乗って、アルプススタンド観戦”です。

 ハハハ、私なんて口ほどでもない女です。笑ってやってください。今となっては全て言い訳じみていることすらわかっていますが、言わせてください。ほんま、今日という今日まで、甲子園で応援校の試合を見る気はそれほどなかったんです。確かに、時間の経過とともに、“縁があれば、見に行ってもいいかなあ”と思っていたのは否定できませんが。しかし、私的に赤っ恥コースの地で行くことになろうとは…。

 なんや、応援していた学校の晴れの舞台を見に行くことの何が恥ずかしいんやと思われる方が大半だと思います。また、ネット上で“絶対見に行かない”とかっこつけながら、ギリギリになって、丸く収まってしまうことの体裁の悪さを指摘されるかもしれません。ですが、実際体裁の悪さに関してはそれほど思っていません。ただ、やっぱり、改めて甲子園へ応援校を見に行くことは照れくさいですね。

 う〜ん、バラエティー番組とかで、結婚50周年あたりの老夫婦を捕まえて、その旦那さんの方に奥さんに対して「愛している」とか言わせる番組、ありますやん。そのときの旦那さんのような心境なんですよ。「今更、愛しているなんて言えるかいっ」と「今更、応援してますなんてアピール出来るかいっ」の心境、なんか似てる気がするんですよ。でも、旦那さんは奥さんを愛しているでしょうし、私は応援校を応援しているんです。

 迷いを吹っ切ったきっかけは、ともきちからのメールでした。8/2、公開練習を見に行った日にもらったメールです。

“(前略)やたら周囲が甲子園出場の選手をスター的な持ち上げ方をしているけど、私の東山への愛は変わらないと思う。(中略)好きっていうよりも愛に近いのかなって思う。(中略)なんだか母に近い「愛」。だから,さめたり愛想をつかしそうになったりすることもある、限りなく愛やねぇ”(無断借用、ごめん!)

 私が彼女ほど深い思い入れがあるかどうかは疑問ですが、結局はそうなんやなと思いました。そこが甲子園であろうと、どこかの学校のグランドであろうと、応援校が野球をしているのには変わりありません。去年の今頃も確か、どっかの高校のグランドで練習試合を見てました。私は甲子園を意識しないでおこうと思うが故に、必要以上に意識してしまっていたのでしょう。

 ずっと追いかけていて、敢えて甲子園に背を向ける。愚かかもしれませんが、やはりそんな姿勢をかっこいいと思いますし、憧れます。ただ、今の私はまだそこまで大人になりきれてはいません。自分の未熟さを認めて、後で後悔しようが、淋しくなろうが、切なくなろうが、感動しようが、この目でチームを見守るしかありません。なんてことない、公式戦の一つ。そう自分に言い聞かせて。