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| 2002年07月16日(火) ■ |
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| 球児の名言集in京都 |
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今日は、台風接近のためか大会は全会場中止。そこで、球場内で買った選手名簿(200円。ただし、朝日新聞購読者は無料)をパラパラとめくって、眺めていた。
京都の選手名簿は、はっきり言って不親切。小関氏あたりが目を通すと間違いなく、超最低級の評価を頂戴するだろう。なんたって、選手の名前と出身中学が羅列してあるだけなのだ。 どの子がレギュラーか否かどころか、どこを守っているのかとか体格すらわからない。最初、私も「なんていい加減な」と思ったが、タイムラグがあるため、正式なベンチ入りメンバーを把握し、読者に伝えるのは困難だし、関係者サイドも報道向けに早い時期から正式メンバーを公表するとは考えづらいだろう。
それなら潔く、そういう区分を取っ払ってやれということか。主戦級選手から、3年間練習試合にすらろくに出れなかった選手まで、みんな扱いが同じというのは何とも痛快。
この選手名簿で、チームの特徴を知ろうと思えば、記事の左端にあるキャプテン(あるいはマネージャー)の100〜200字程度のチーム紹介コメントを読むしかない。
例年は当たり障りないことばかりが羅列されていたが、今年はくどいくらい内容が濃いので、印象に残った文を紹介させていただこうと思う。(文章はほぼ全て一部抜粋)
○フレッシュ
「昨年に比べると、技術的にも、そして精神的にも部員一同成長してきています。その姿を早く皆さんに見て頂きたいです。今年は、勝ちに行きます」(日星高校)
日星高校は、京都府舞鶴市に私立高校。昨年からの加盟校です。昨夏は初戦で塔南高校に0−27の大敗。今夏は乙訓高校と対戦。さて、どうなりますことやら。
「この学校を加盟してよかったと思われる試合をするよう…」(京都明徳高校)
当日記で昨日取り上げた大会初参加の京都明徳高校。監督が京都成章高校で指導に携わっていたことから、思いのほか早く強化されるかも?
○インテリ?
「We will make history and get win glory」(洛水高校)
本体は、「and」が「ond」になってましたが、印刷ミスでしょう。洛水高校は好投手・永友選手を擁して、北嵯峨・京都教育大学付属を破り早くも2勝。次の対戦相手校は、強豪・京都成章高校。好ゲームが期待できます。
「技術云々と言って、齷齪して結果ばかり追求しても楽しくないだろうし、それがこのチームの姿(スタイル)とは思わない」(東宇治高校)
きっといいことが書いてあると思いますが、“齷齪して”がどうしても読めません。私がバカなのでしょうか?書いた選手が賢いのでしょうか?
○シンプル
「今年は挑戦者という気持ちを忘れず、すべての試合に全力を尽くし、全員野球で甲子園を目指します」(京都成章高校)
実は、これで全文です。77校中最短のチーム紹介文。ある意味インパクト大でした。京都成章は、初戦向陽高校を6−2で下し、次は洛水高校と対戦。
○目にとまったフレーズ
「負ける悔しさはもう味わいたくない!!」(加悦谷高校)
フレーズ通り、今夏は初戦をコールド勝ちでモノにしました。次は延長14回を制した南陽高校との対戦。
「甲子園までノンストップ!!」(綾部高校)
南京都、日吉ヶ丘に勝ち、明日、亀岡高校と対戦予定。甲子園行き電車は発車したばかり?!
「チームのムードが盛り上がれば、一人一人に大きな力を与えてくれると思います。」(農芸高校)
残念ながら、開幕第二戦で大谷高校に0−6の敗退。でも、昨年と比べたら格段の成長を見せ、近畿大会準優勝校相手に健闘した。ベンチもスタンドも最後まで盛り上がりを見せ、まさにフレーズ通りの試合運びでした。この夏印象に残ったチームの一つです。
「世界で一番熱い夏が、やってくる」(紫野高校)
残念ながら、初戦で八幡高校に敗戦。夏は短かったけれど、精一杯がんばった3年間は熱かったはず…なんてね(苦笑)。
「今まで積み重ねてきた努力を自信に変え」(洛北高校)
努力をしてきたからこそ、言えるせりふです。初戦をコールドでモノにし、次は京都翔英高校との対戦です。
「同じ一つの夢を実現させようと集まった最高の仲間たちと一緒に、絶対甲子園に行ってみせます」(東山高校)
身びいきじゃないです。特に<同じ一つの夢を実現させようと集まった最高の仲間たち>というところが気に入りました。次は宮津高校との対戦です。
「春と違う「強い平安」を見せます。」 (平安高校)
初戦をコールドで突破。次は、莵道高校との対戦。
「地味で決して格好良くはないけれど、どんなプレーでも「一つずつ」着実にすることが特徴…」(府立商業高校)
いいじゃないですか、こういうチーム!初戦で強豪・立命館宇治に負けてしまいましたが、「一つずつ」は出来たでしょうか?
「絶対に負けない!」(乙訓高校)
個人的には、「必勝」より好きな言葉です。こっちの方がギラギラした気迫を感じます。今年は、野球部員が監督としてがんばる乙訓高校。初戦は前述した日星高校です。
「来年入ってくる一年生を胸をはって迎えられるように頑張った。」(城南高校)
7/13付日記で取り上げた城南高校です。高校野球には様々な事情を抱えたチームがあります。その成果か、見事17人の1年生部員が入部。
全体の傾向として、支えてくださっている方々への感謝の言葉を明記しているチームが飛躍的に増えた。また、自分たちの今までの状態やそのとき思ったことや、夏に向かって取り組んだこと、取り組んでいること等、しっかり分析されていることに驚きました。ここで上がっていないチームももちろんいいことが書いてあったし、夏に向ける意気込みを感じました。
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