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| 2002年07月10日(水) ■ |
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| サラリーマン・相方の見る“高校野球のかけら” |
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私の相方は、大阪府内の運送会社に勤めるいわゆるサラリーマンだ。不況のあおりを受け、給料は減るが仕事は増えるという報われない反比例の中、朝から晩まで働いている。仕事が終わったあと、疲れた体を引きずるように電車に乗り込む。
相方の職場の近くには某高校のグランドがある。野球部もそこそこ強く、甲子園大会出場校にも名前を連ねることがある。私もここの試合を見ているが、礼儀正しくて、わりあい好感を持っている。
ところが、その高校の話をすると相方は顔をしかめる。ここの野球部員をよく電車内で見かけるそうなのだが、態度が気にくわないというのだ。一人で2,3人分のシート面積を使いデンと座っている。後輩に「おい、ここに座れ」と言って隣に座らせ、何をするかと思えばたわいな雑談。
話している内容とか声の大きさとかいう具体的なことまでは教えてくれなかったが、不快感を持つということは相当なものなんだと察する。どうやら相方はこの高校を好きにはなれないようだ。
人間である以上好き嫌いはある。もちろん、野球チームにおいてもそうだろう。しかし、それが野球以外のことで区別されてしまうのは、すごく悲しいことなんじゃないかなと思う。相方曰く、「必要以上の上下関係はいらん」。それは、私も同感だ。
というわけで、某高校野球部のみなさん、車内ではもう少し謙虚な態度でお願いします。
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