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| 2002年06月27日(木) ■ |
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| 泉くんに願いを♪ |
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こんばんわ。久しぶりに仕事が入ったにもかかわらず、いきなり寝過ごすという失態をやらかしたあるこです。この3ヶ月弱で、私は自分が思う以上に人として堕落しているようです。どうしましょう…。
それはさておき、私は「自分には野球しかない」と言ってのけ、実際ほんまに野球しかないような選手が好きだ。
ずっと嫌いの部類に属していた巨人・清原選手に関しても、某番組で彼の口から「自分には野球しかないと思った」という言葉が出たとき、それまでの嫌悪感が溶解した。
残念ながら、最近の風潮は「野球バカになるな」なので、そういう選手はだんだん減ってきている。いや、表に出ないだけで実際にはいるのかもしれないが、それでも確実に数は減ってきている。
勉強や常識や秩序の正しさや…。今、野球選手には野球以外のいろんなことが求められている。
たとえば、「テストで赤点を取ったら練習させない」というチームも少なくないようだが、その子個人の能力が許す限り精一杯やっても、赤点を出してしまうような子はどうなるんだろうと思うことがある。
ライターの武田薫さんという方の言葉なのですが、「文武は両道ではなく、平等であるべきだ」。私はこの言葉がすごく好きだ。
そんな中、久しぶりに出会った「自分には野球しかない」選手。宇都宮学園・泉投手だ。
2年前の夏、実質的なエースとして、甲子園に登場。2回戦で負けてしまったが、将来を楽しみにされていた注目の好投手だった。
ところが、秋の大会に2試合出たきり、高校野球界の表舞台から消えてしまった。
いろいろあったらしい。ネットで飛び交った悪い噂もあながち嘘ではないとか。本人も雑誌のインタビューでかなり正直に告白している。
しかし、紆余曲折があったものの、結局、今は野球をがんばっている。そんな彼がグランドに戻ってきた理由が「自分には野球しかない」というものだ。
確かに、そんな感じがする。やんちゃそうだし(笑)、成績がいいとか、他に取り柄があるという話は聞かない。
チームメートや野球部および学校の関係者の寛大さには感心するが、それをもさせてしまうのは彼の素質というかカリスマ性とも考えられるかも。
人の受け売りで恐縮なのだが、彼には野球で幸福になって欲しい。勉強の出来る子は、それで幸せになればいい。でも、おそらく彼が幸せになる方法は野球しかないような気がする。
野球で幸せになる。それは、甲子園かもしれないし、日本のプロ野球かもしれないし、メジャーリーグかもしれないし、オリンピックかもしれないし、はたまた私の頭では考えつかないような場所にあるかもしれない。
いわゆるアウトロー系の選手。若干10代にして、人生のレールから脱線することもアリと知っている選手。
それでも、夢は叶うんだ。それを証明して欲しい。
私も今、人生のレールから脱線し始めている。「うわー、もう止まらへんわ〜」という諦めと「これからどうなるの?」とう不安はが交互に訪れる。そんな私に、「まだ間に合うよ」と言って欲しい。
出来れば、日本のプロ球界で暴れて欲しい気もするが、今の球界体制やファンを思うと彼がつぶされそうな気がする。メジャーの方がいいかもしれない。通用するにしろ、しないにしろ。
2年前より一回りも二回りもデカなった彼の体には、野球の可能性が一杯つまっている。
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