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| 2002年06月01日(土) ■ |
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| ボールを大切に。 |
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私にとって、高校野球を始めとするアマチュア野球では、下手であることはヤジや批判の対象にならない。特に学生のする野球は発展途上だし、人には限界というものもある。
しかし、そんな私にも批判対象になる行為がある。それは、ボールを大切にしないこと。言うまでもなく、野球の中心にボールがある。そのボールを大切にせずに何が野球だと思う。
今日、練習試合を見ていたのだが、このボールの取り扱いが両校で見事に明暗が分かれていた。
たとえば、守備についていてスリーアウトチェンジになったとき、ボールを持っている選手が(何故かその選手が決まっていた。そういう役割みたいなものがあるのだろうか)、次のピッチャーのためにマウンドにボールを戻すときのこと。
片方のチームは、やや距離のある場所から、マウンドに向かってトスするようにボールを投げた(これに対して、同行していた相方がキレてた)。
もう片方のチームは、ボールを持ってマウンドまで行き、きちんとプレートの側に置いていた。
さて、問題です。この試合、どちらのチームが勝ったでしょうか?
おわかりですね。
試合に負けた方のチームをよくよく見てみると、やはりボールにたいする気持ちがガサツだと見受けた。
たとえば、キャッチボールでボールをこぼしてしまった後も、素早くボールを拾いに行かない。ボールがいつか止まることがわかっているからなのか、それとも誰かが拾ってくれることを期待しているのか、単なる時間稼ぎなのかはわからないが。
このチームの行く末が心配になった。ゲームの中で、イレギュラーバウンドやエラーが発生したとき、傷をさらに広げてしまうチームであることは容易に想像できるし、実際、そういう場面を何度見た。
そもそも夏を控えたこの時期に、キャッチボールの地点でボールを落とすって…。
昔、夏の大会で早々に負けたあるチームの監督が、「キャッチボールも出来ないチームが勝てるわけない」とコメントしていたが、それもよくわかる。
夏まで、あと少し。
たとえば、京都では7月中旬に大会が始まる。1ヶ月半で出来ることなんてたかがしれているだろう。だからこそ、ボールを大切にして欲しい。
確かに、ボールを素早く拾いに行ったり、マウンドにきちんとボールを置いたからといって、100km/hそこそこしか投げれない投手が急に130km/h投げれるとはとうてい思えないし、シングルヒットを打つのが精一杯な選手がホームランバッターになれるとも思えない。
しかし、そういう姿勢が集中力や素早い行動を生むと思うのだ。実際、強いチームはそういうところもきちんとしている。(むろん、そうでないチームでも出来ているチームはあるが)
何も難しいことではない。だまされたと思って、やってみて欲しいな。
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