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| 2002年04月30日(火) ■ |
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| 嗚呼、梅田応援団 |
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阪神が元気だと、やはり阪神ファンも元気だ。というより、アホが爆発する。
昨日の試合終了後、場内の閉門で半ば追い出された形になってしまった虎キチたちは、球場周辺でまだメガフォンをドンドン叩きまがらバカ騒ぎをにふけっていた。
「阪神ファン、アホばっかりや」。そう口にはするものの、このアホさ加減がものすごく嬉しい。ここ数年、負けた時は当然として、勝ったときでもこんな光景、見受けることは出来なかった(ま、去年は3勝12敗だったんだけど)。
そのバカ騒ぎは、人の流れとともに移動する。球場を出ると阪神「甲子園」の駅前で同じことがなされる。そして、駅前を過ぎると、電車の中。今はどうかわからないが、90年代前半までは電車でメガフォンをドンドン叩き、応援歌を歌い、意味のない奇声を発するなどという公害的な行為が平然となされていた。
そんなバカ騒ぎの終着駅は、大阪・梅田である。私も梅田を過ぎると、さすがにメガフォンを手にしているのが恥ずかしくなる。
今は、JR「甲子園口」から帰宅するようになったので、この梅田に立ち寄ることはないのでが、数年前までは、私もバカ騒ぎの始発から終点まできっちり参加 していた。
虎キチたちを乗せた電車が終着駅「梅田」に着くと、改札を出て間なしの広場で、またバカ騒ぎが始まる。
先頭に立って声を張り上げる人が2,3人いて、交代してバカ騒ぎの指揮・陣頭をとる。その周りにはまた騒ぎ足りないファンが集まる、輪が二重三重になる。
六甲おろしの熱唱→応援歌斉唱(これは、次第に古いもの、マイナー選手へとエスカレートする)と、今初めてやるかのごとく気合いの入った叫び声が響き渡る。
そして、その日が何戦であろうとおかまいなしに始める読売巨人軍ヤジ大会。内容はここにはとても書けないので割愛させていただくが、よくそこまで思いつくよなあと同じ阪神ファンでありながら、呆れ混じりの感嘆のため息がこぼれる。
そんな中に、会社帰りの酒気帯びたサラリーマンが乱入してくる。その騒ぎで明らかに阪神が勝ったことを分かってながら、「おぅ、兄ちゃん、今日、阪神どないやった?」と聞いてくる。阪神が勝ったことを伝えると、にわかに起こるオヤジコール。握手を求め、抱き合い、「今年は優勝や」と口にし、最後はこれまたオヤジコールでお見送り。君ら、なんでもええんか。(往々にして、こういう団体はオヤジをもてはやす傾向にあるように思う)
そうそう、以前、いつも通り、「お、今日、どないやった?」と効いてきたおっちゃんがいたので、仕切っていた兄ちゃんが阪神が勝ったことを伝えると、そのおっちゃんは、「なんや、ワシ、巨人ファンやのに…」とつぶやいてその場を去って行った。本気なのか、単なるボケの一種だったのかよくわからないが、みんなで「帰れ」コールをして、応えてあげた。
梅田構内では、そんなバカ騒ぎがいつ果てるともなく続いていた。自分が観戦していなくても、大阪に遊びに行った帰り、この団体の有無で試合結果が分かった。
ここ数年、お目にかかっていないが、今は復活しているだろうか。21世紀になっても相変わらず「○売新聞、便○紙」(これ以上書けない…)などと叫んでいるのだろうか。今度は、梅田に立ち寄ってみよう。
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