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| 2002年04月18日(木) ■ |
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| 車窓野球 |
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私の苗字の頭文字は50音でも終盤に位置し、学生生活の大半を名簿順最終者として過ごしている。名簿が最後であって、得したことはそれほどない。しかし、定期試験のときは席位置が名簿順になるので、いつも窓側、それも最後列。学生生活の終盤、勉強を投げ出していた私にとって、窓から見える景色は格好の暇つぶしになった。
電車に乗るときも、極力窓側の座席に座ることを心がけている。新幹線や特急電車の席を予約するときも、予約用紙にわざわざ「窓側」と追記する。
93年にJリーグが誕生して以来、車窓から「野球」を探している自分がいる。
たとえば、家の軒先で、公園で、淀川河川敷で。
お父さんとキャッチボールをしている子供、プラスティックのバットを持って、プチ野球をしている子供達、こぎれいなユニフォームを着た少年野球の選手たち、ちょっとしたグランドでは草野球を楽しむおっちゃんたち。もちろん、高校野球部の練習風景を目にすることもある。
そんな光景を見ると、なんだかほっとする。何故か心が安らぐ。
別にこれで野球界の危機が測れるとは思えない。けれど、こういう光景を見ると、野球というスポーツにいつまでもなくならないでいて欲しいと思うのだ。
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