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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年04月17日(水)
そこが知りたい、プロ野球。


 今季はいつになくプロ野球中継をよく見る。おそらくそれは、阪神の快進撃が無関係だとはいえない。

 従来なら、我が家で試合の勝敗を気にするのは私と父くらいなものだったが、今ではそれに母と姉が乱入。私以上に「阪神は、どうやった?」と気にする始末。野球に興味を持ってくれるのはうれしいのだが、突然の事態に戸惑うばかりで、妙に落ち着かない。

 さて、今日は残念ながら完敗。オープン戦を含めても今季初の連敗となってしまった。

 何回だったか記憶が定かではないのだが、谷中ー吉本のバッテリーで先制点を取られた。ブラウン管の向こうの解説者は、「あんなインコースばかりのリードをしていれば、そりゃ打たれますよ」と言った。

 その少し前に、ショートの横をぬけるヒットを打たれているのだが、当たりはボテボテ。ところが、ショートの沖原がセカンドベース寄りにポジションを取っていたため、打球に追いつけなかった。解説者は言う。「私はこれはダブルプレーだと思ったんですがね。なんであんなところ(セカンドベース付近)からヒットになってしまったんですね。ピッチャー、不運ですよ」。

 はっきり言う。
 そんなことくらい、野球素人の私だってわかる。

 世間のニーズと私のニーズが「=(イコール)」で結ばれるわけではないのでが、もしかしたら、ファンが解説者に求めていることってこんなことではないような気がする。

 少なくとも、私が解説者の口から聞きたいのは、「インコースばかりを攻めていたら打たれる」ということでも、「セカンドベース付近にポジションを取っていたら、ボテボテの当たりがヒットになってしまう」ということでもない。

 プロ野球選手は、その名の通り野球のプロだ。端から見たら「何じゃそら?」と思うことでも、それなりに意味があってしている。私はそう信じたい。

 だから、私が知りたいのは、「何故、インコースばかりのリードを延々と続けたのか」であり、「何故、沖原はセカンドベース寄りにポジションを取っていたのか」である。

 もしかしたら、それが功を奏していた可能性は充分あるし、また守備はそのためにあるものだ。今回はよくない結果になってしまったが、どういうときにその守備体系や攻め方が功を奏するのか。それが知りたかったのに…。