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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年04月14日(日)
よい子はマネしない方が…いいよ。


 今日、応援している学校の今季初の公式戦が行われた。昨季までなら、試合開始に合わせて、家から駅までの時間などをきちんと計算していたが、今日は一人ではない。なんと約八ヶ月ぶりにともきちとの試合を見に行くことになっていたのだ。

 一人観戦には一人観戦の、二人観戦には二人観戦の魅力がある。今日は、二人観戦を存分に楽しもうと思った。

 試合前の京都駅前の喫茶店で軽く昼食を済ませ、うだうだと話をした。話し足りなくて、試合の行われるグランドに向かう途中も、しゃべり続ける。必然的に足が遅くなる。

 会場校に着いたら、なんと4回が終了したばかり!約半分を見逃すことに。でも、それをどうこう思わなかった。1−0とそれほど試合が大きく動いていなかったこともあるが、今すぐこれまでのいきさつを知りたいとやっきにはならなかった。不思議だ。

 もしかしたら、観戦前にもしっかりと心ウォームアップをしていたから、あわてる必要がなかったのかもしれない。とにかく、今こうして試合を見れることが、大事だと思ったし、誰かと一緒に試合を見ていることがただうれしかった。


 試合は苦戦を強いられながらもどうにか勝った。春独特の穏やかな日差しが差し込み、空の晴れ渡った昼だった。

 「ビール、飲みたいな」
 ともきちがポツリとつぶやいた。
 「そやな。ほな、祝杯といきますか」

 今までなら、そのまま夕方になるのを待って居酒屋に駆け込むか、自販機で缶ビールを買い、ともきち邸にお邪魔するかのどちらかだった。

 ところが、すぐ近くにあったコンビニの「酒」という看板が私たちの目に飛び込んできた。私たちは、あうんの呼吸でコンビニに入り、思い思いの缶ビールを購入した。

 私は、350mlの発泡酒を1本レジに差し出した。20代の後半までくると酒の飲み方も変わってくる。二十歳そこそこのころは、量を飲んでなんぼみたいなところがあったが、今は、350なら350,500なら500の限られた量をいかに楽しむかに重点を置いている。よくビールは最初に一口がおいしいと言われるが、私は最初から最後までおいしいを目標として、酒を楽しみたいななどと思っている。

 さて、店から出てきた私たちは、数歩も歩かないうちに、缶のプルトップを引いた。シュッパと小さく炭酸が弾ける音がした。

 「勝利を祝して、かんぱぁ〜い♪」

 アルミ缶同志を合わせても音は出ない。でも、私たちは至ってご機嫌。昼日中から、20代女性2人して、歩きながら酒を飲み始めるという暴挙(??)に出た。

 元々喉が渇いていたとあって、一口一口が喉に頭に気持ちいい。二人でいればそれでなくてもよく喋るのに、更に饒舌になった。

 こうしていると、根拠もなく何もかもがいい方向にいくように思える。明日はきっといいことがある。いつかきっとなりたい自分になれる。

 アルコールっていいね。ぽかぽかの春の昼下がりはいいね。友達っていいね。

 
 なんて、いい気分に浸っていたら、試合を終えたばかりの選手乗った乗用車が通りかかった。選手の座っていた後部座席も窓は全開。

 なんかいぶかしげな表情でこちらを見ていたような気が…する。いや、気のせいや、気のせいのはず。気のせいであって欲しい…(汗)。

 
 そうそう、高校生のみなさん、酒なんてまだ早いよ。もっと人生を経験したら、おいしく飲めるので、それまでしばし我慢をしてくださいね。たいしておいしくもないモン飲んで、試合に出れなくなるなんて、あまりにかっこ悪いよ。

(ま、中には酒の味をしめている子もいるんだろうなあ。でも、やっぱり違うと思うな、味わいは)