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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年03月25日(月)
テレビ前で、ザ・球児ウォッチング


仕事が早く終わったため、「到底見れるわけないだろう」と思っていたセンバツ大会をちょこっと見ることが出来た。例年、センバツ大会を始めて目にしたときは、なんか置いてけぼりをくらったような気分になって、淋しい。球春の到来を素直に喜んだらいいのに、なんだか複雑だ。

 例年野球シーズンを前に、「今季の野球の見方」見たいなものを決めておくのだが、今年は「試合展開ではなく、1つ1つのシーンに注目する」をテーマにしている。

 昨季は「スポーツライターになる」という夢があり、そのためには記録することが必要、知識も情報も必要。そう考えていた。でも、今季はそれにこだわることをやめたので、よほど自分が興味を覚えない限り、その類のことはしないつもりでいる。それに、数字やカタカナ英語が苦手なので、自分には合わないということも分かったので。

 というわけで、強い衝動に駆り立てられなかったので、今年のセンバツ関連の雑誌は一切購入していない。

 ブラウン管の向こうで行われている試合は、今日の第三試合・広島商業ー樟南。どちらも甲子園に名を轟かせる強豪校だ。しかし、わずかにある私のセンバツ大会情報に両校ともかすりもしない。だからこそ、おもしろいと思った。ちょっと早めの夕食を摂りながら、中盤に入った試合を見守った。


☆ 私は好きだけど

 中盤、広島商業の攻撃。ツーアウトからランナーであるピッチャーが果敢にホームを突いたが、あえなくアウトになった。解説の人は「ランナーはピッチャーですからねえ」と口にしていた。画面からは伺えないが、きっと苦々しい表情をしていたことだろう。

 確かにややも暴走気味のところあったし、センターの好返球もあった。でも、思いきってホームに走るピッチャー、私は好きだ。ピッチャーも野手の一人だし、センスのいい子がなるんだろうから、足も速いと思う。

 子供のころ、近所のお兄ちゃんお姉ちゃんに遊んでもらうとき、小さいからとハンデをもらって遊んでいた。そのハンデを「ごまめ(由来は不明)」と言ったが、野球でも攻撃におけるピッチャーの扱いにこの「ごまめ」の匂いを感じる。

 別にそれをどうこう言う気はないが、盗塁をバンバンするピッチャーとか出てきて欲しいなあ。きっと野球がもう少し面白くなると思う。

☆ メガネのショート・我那覇選手

 樟南のキャプテン。ヤクルトの古田登場以来、メガネの野球選手というのをわりと見かけるようになったと思う。でも、動きの激しいショートの選手でメガネをかけているのは初めて見た。ライナーの打球とか襲ってきたら、割れるで。元メガネっ子としては、ちょっと心配。

 我那覇という苗字には聞き覚えがあった。実況アナウンサーが合間を見計らって口を開いた。「お姉さんは、歌手の我那覇美奈さんです」。うっそー。拍子抜けてしまった。

 さっき、「我那覇という苗字には聞き覚えがあった」と言ったのは、まさに彼女のことだったのだ。私は人と人とを関連づける癖があり、ちょっと有名な人と苗字が一緒だったり、出身校が一緒だったりすると、「あの人と兄弟なのかなあ」とか「学校の先輩後輩かあ」とか考えたりするが、大半が私の妄想の域を抜けない。だから、拍子抜けたのだ。

 ひょっとして応援歌のお姉さんの唄を使ってるのかも?、なんて野暮なことを考えたが、どうやら違ったようだ。

 そう言えば、昨年(今年も?)弟がセンバツ大会に出場した女優の吹石恵が野球雑誌にエッセイを書いていたが、今年は彼女の番かなあ?

 ちなみに、我那覇選手は4−3と猛打賞の好成績だったが、残念ながら試合は負けてしまった。

☆ 球児の唇

 元々「高校球児の肌ってきれいやなあ。そら、毎日運動しているから新陳代謝がいいんやろなあ」とは思っていた。でも、今日、試合を見ていて、唇もきれいな選手がいることに気付いた。

 今日のきれいな唇ナンバーワンは広島商業の和田投手。化粧品メーカが出す「今年の春、ナチュラル新色」とかにありそう。澄み切っていて、赤とピンクの丁度中間。そこらの女子高生顔負けだと思う。

 とりあえず、広島商業は勝ったので、次回機会があれば御覧ください。女として、羨ましくなりました…。

 ちなみに、彼、顔も凛々しくて、いかにも「伝統校のエース」という感じでした。

☆ 顔の傷

 樟南のエース・岩崎投手には右ほほ上部にかさぶたのようなあるいた擦れたような小さな傷がありました。

 人の良さそうな顔をしている彼ですが、その傷跡に野球に取り組みときに出てくる厳しさやこれまで積み重ねてきた努力の見たように思いました。

 その傷の原因はわからない。野球でつけたものだとは限らない。でも、何故かわからないけれど、そう思った。

 あの傷跡がなかったら、彼のことは印象に残っていなかったと思う。


☆ 番外編・部長のヒゲ

 終盤、樟南ベンチが映った。何やら白いヒゲを大事そうに生やしている年輩の男性がいた。まっろいあごヒゲは鋭い三角形を作るように伸びていて、きれいに整えられていた。手入れに時間かけてるんだろうな。選手にとって、あのヒゲはリラックスするのか、それとも気を引きしまさせられるものなのかはわからないけれど。