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| 2002年03月21日(木) ■ |
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| ともきっちゃん、おつかれさま♪ |
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世間では祝日。友人知人にも仕事が休みという人が多く、またあちこちの高校で練習試合は行われている。しかし、私は仕事。依頼を受けた地点で覚悟はしていたけれど、やはり気が重い。
そんななか、ひいきチームの今季(練習試合)第一戦が兵庫県内で行われた。今回はともきちが一人で見に行った。私が見れない代わりにというより、本人もしばらく試合を見ていなかったので、ずっと見に行きたかったのだという。
ここ2,3年は、仕事や体調不良で観戦できないともきちに私が詳細等をメールするというパターンが続いていたので、今回はその逆となった。
気分が冴えないまま、一日で一番長い午前の2時間を乗り切った。何気なく携帯を見ると、ともきちから複数のメールが入っていた。見てみると、試合の詳細を展開が変わるごとにメールで教えてくれていたようだ。
気になって弁当を食べたあとに電話をしてみた。受話器の向こうから弾むような声が聞こえてくる。ともきちは、やや早口で今の状況を説明してくれた。息もつかせぬ打撃戦とだけあって、やや興奮気味であるかのように思えた。
受話器の向こうから、ベンチにいる選手の声が聞こえてきた。「お〜、野球や、野球や〜」。私も独り言を連発し興奮状態になった。
野球にそれほど詳しくないともきちの説明でわかることはたかがしれている。でも、受話器の向こうにある光景が目に鮮やかに浮かんできた。
試合を見れないとどんなにやりきれないのかと思っていた。ともきちからの報告を聞いて、羨ましくなって嫉妬に近い感情を抱いたり、仕事を受けてしまった事を後悔したり、自分が置いてきぼりにされてしまったかのような寂しさが襲うのではないかと思っていた。実際、これまでの私はそういう感情を持っていたが故に、「試合は自分が見なければ意味はない」と意固地になっていた。
でも、不思議と嫉妬も後悔の念も寂しさもなかった。誰かが見ていてくれている安心感。もしかしたら、初めてかもしれない、こんな感情。
自分は試合を見れなかったけど、私のために試合内容を報告してくれる人がいる。しかも、その人は、私と同じくらい、いやそれ以上にチームが好きで、似た目線で観戦することのできるのだ。こんなに嬉しいことはない。
自分も試合を見ていたような気分?
いや、それもちょっと違う。 きっとそれは、仕事中にコーヒーを一口飲んで、肩の荷が下りたりたような「ほっ」というため息が出るあの瞬間に似ている。
う〜ん、わかりづらい説明かもしれない。言葉が見つからない。でも、間違いなく言えるのは、観戦していてはわからない感情であるということだ。
試合を見ない野球もある。 矛盾するけれど、それが今日の大きな収穫だ。
追伸:昼から崩れるという天気予報はあながち外れておらず、ともきちは「雨が降ったり止んだりして変な天気。風がきつくて、目が痛い〜」と言っていた。Wヘッダー2試合目があったかどうかはわからないが、決して体が丈夫ではない彼女なので、風邪を引いていないか心配だ。
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