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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年03月20日(水)
スローボール賛歌


 こんばんわ。
 今日、ジムに行ってきました。最近は、トレーニング(というほどのものでもないけれど)の後に軽く泳ぐようにしています。
 水から上がったあと、ド近眼の私は、間違って男子ロッカールームに入り込む(人がいなくてよかったぁ〜)という失態をしでかしてしまいました…。

 さて、今日、泳いでいて思ったのですが、ゆっくり泳ぐっていいですね。腕で、太股で、足の裏で水をたっぷり感じ、水の流れに身をゆだねるように進むと、「ああ、私は水の中にいるんだ」と実感し、不思議とリラックスできます。水泳の大会中継を思って、「せわしなくてかわいそう」とか余計なことを考えたりして。

 そういえば、スポーツって、“ゆっくり”であることが讃えられることは、あまりないような気がします。

 マラソン、水泳、バスケット、サッカー、剣道、柔道、野球…。

 早いボールを投げるピッチャーがもてはやされ、頭の回転の速い捕手が重宝され、内野手は最初に一歩を出す早さで善し悪しが決まり、外野手には矢のような送球が要求される。

 打席に入れば、スイングの速さ、打球の速さ、塁に出れば足の速さに注目が集まる。

 また精神面においては、気持ちの切り替えの早さが大切でもある。


 星野伸之投手のスローボールが好きです。

 何故かよくわからないのですが、初めて生で投球を見たときは感動しました。おそらくそれは、「ピンチのときには、速球を投げるより、スローボールを投げる方が勇気がいる」という話を聞いているからかもしません。

 だから、星野投手に限らず、それまで注目していなかった投手でも、ふとスローボールを投げたりすると、一瞬興奮状態になって、試合展開が頭から飛びます。そして、それだけでそのピッチャーが気になってしまいます。

 高校生レベルだと、私にでもボールの回転が見える時があります。赤い縫い目の場所がくるくる変ったり、ボールについている土の色、傷跡が見えたときもありました(嘘みたいな本当の話です)。

 ボールが風を切り裂いて、キャッチャーミットに向かっていくその軌跡。じっとそれだけに見入ってしまうときもある。

 意表をついたその投球に一瞬エキサイトした後は、じっくり余韻を楽しむ。1つぶで二つおいしい。それがスローボール。