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| 2002年02月16日(土) ■ |
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| 速報!福井商業高校への道(グランド訪問記) |
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旅行2日目、夕方から友人2人とは離れて、福井商業高校のグランドを見に行くことにした。
福井駅の前で目にした横断幕は、福井商業高校が今春のセンバツ大会に出場することを伝えていた。頭の中で少しわすらかけていた「春のセンバツ」への思いをふとよみがえらせることが出来た。そして隅の方に小さく「ホームランバス予約受付中」と書かれていた。
ホームランバス?? 一瞬「??」だったが、すぐにわかった。同校を甲子園まで応援する人を乗せるバスのことだ。私は興味津々で、横断幕を掲げている旅行会社に入った。
「ホームランバスについてお訊きしたいんですけど、いくらくらいかかるんですか?」 受付の女性は、明らかにイントネーションのの違う言葉を発する突飛な客の来店に戸惑ったようで、奥にいる上司らしき男性職員を呼んだ。
男性職員は、「何言ってんの、この人」みたいな表情で、「まだはっきり決まったませんが、大体例年通りなんじゃないですか?」と言った。
例年通りだぁ?? こんな言葉の端に、福井商業の名門たる所以を思いしらされる。私は、敗北感に似た感情を背負って、店を後にした。
福井商業高校の最寄り駅は、京福電車「西福井」駅…のはずだった。しかし、同鉄道の相次ぐ事故のため、昨年6月末に全面運休になり、今のことろ運転再開の見込みはたっていないようだ。代行バスが通っているのだが、以前敦賀気比高校に行ったときにバスでえらい目に遭っているし、時間制限つきの訪問だから、迷っている余裕もない。もう一つの電車、福井電鉄でなら、「田原町」駅が最寄りとなるのだが、駅から歩くと迷いそうなので、それなら…と徒歩で行くことにした。
しかし、それでもというかやはりというか、道に迷い、結局1時間以上歩き回る羽目になった。ああ、京福電車に運休が恨めしい…。(ちなみに、「福商前」というバス停が学校の目と鼻の先にあった)
学校の側にあった道を何気なく入ると、グランドに出てしまった。静かな校内には、ブラスバンドの演奏が響き渡っていた。グランドの側にあるバンガローみたいな部屋が部室らしく、狭い中に大きな楽器を持った部員がひしめき合っていた。
ルパン三世やモー娘。の曲など、高校野球の応援でもおなじみの曲が流れてきた。そっか、センバツの応援の練習をしているのか…。がんばっているのは、野球部だけじゃないんだな。
グランドにはところどころ雪の残っている箇所もあり、とても練習出来るような状態ではなかった。当然、部員の姿もない。バックネット裏に作られている観客席を撮ろうと側に寄った。地面はぬかるんでいて、よそ行き用の靴が泥だらけになってしまった。
何気なくグランドを見渡していると、ライト後方に位置する場所に石碑らしきものがあった。「野球部のに違いない」。即座に移動した。
予想は当たっていた。幸いグランドに中に入れるようになっていたので、一目を気にしながらも、石碑を一目拝んだ。中心には、同校のユニフォームにもある炎のマークが刻まれていた(写真を撮ったので、後日グランド日記をアップしたら御覧いただけると思います)。その下には、白い台の上に銀色のプレートは張られていた。それは、歴代甲子園出場チームのメンバーの名前の書かれた記念プレートだった。後半からは、私でも見聞きした選手に名前がいくつか出てきた。プレートは20数枚にのぼり、今後も増えることを見込んでか、白い台がその出番を待ちわびている。今春甲子園に出場するメンバーの名前もこのプレート群の一つに加えられるのだろう。
多くの場合、こういう記念プレートは、正門の側など目立つところにある。同校もそうかと思っていたが、同校は野球の他にもハンドボールなど強いスポーツがいくつかあり、正門に野球部だけを飾るわけにもいかないのだろう。そういえば、同校は、成績もよくないと入れないと聞いた。
少し話はそれたが、その石碑の向かい側には、プレハブで出来た室内練習場があった。福井商業を取り上げられるときによく映っている場所だ。今日は、女子ソフトボール部が練習をしていた。テレビで見たまんなの光景に軽く感激を覚えた。
ここのところ、部員のいないグランド訪問が続いている。写真を思いっきり撮れるよいうメリットもあるのだが、やはり味気ない。もうすぐ春になる。グランドを走り回るユニフォームたちが待ち遠しい。
追伸:道中で、地元の新聞を見る機会があった。スポーツ面では、福井商業のOBで広島に入団した天谷選手を取り上げたカラー記事があった。昨春のセンバツでたった1回見ただけだが、私は彼の足の速さというかバネというかセンスというか、そう言ったものに一目ぼれしている。「練習が楽しい」とコメントしていた彼の今後が楽しみだ。
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