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| 2021年05月04日(火) ■ |
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| 苔は奥ゆかしいんです。 |
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映画「柴公園」(綾部真弥監督)から。 なんだろう・・うまく言えないけれど、 観賞後、私、こういった作品好きだな・・と思った。 柴犬を連れた3人の中年男たちが繰り広げる会話劇を描いた テレビドラマ「柴公園」の劇場版、という解説に、 私のアンテナが引っかかった。 人間とのコミュニケーションが、予想以上に苦手で、 自分の気持ちも相手に上手く伝えることができない。 そんな二人が「柴犬」と「柴犬好きの仲間」に助けられながら、 少しずつ、愛を育んでいく・・大きな仕掛けもなければ、 事件、事故も起こらないけれど、一所懸命、生きている。 主人公は「苔」を仕事として研究している設定だけど、 子供たちが「苔」について質問し答えるシーンに、 この作品を貫いている「奥ゆかしさ」が表現されている。 「苔は何の役に立っているんですか?」 「苔は花も咲かないし、食用にもならないんですよね」 「やっぱり役立たずって意味で使われているんじゃないんですか?」 そんな質問にも、丁寧に答える主人公。 「苔は奥ゆかしいんです。花を咲かせて目立とうとか、 実をならせて食べさせようとか、そういう自己主張しない。 注目されず実用されず、でもじっと人の生活に密着している、 その奥ゆかしさがいいんじゃないですか」と。 「苔」を観ていると、癒される・・という人がいるのも事実。 「苔みたいな人」「苔のように生きる」「苔のように・・」 なんだか憧れるなぁ。
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