初日 最新 目次 MAIL HOME


しもさんの「気になる一言」
しもさん
MAIL
HOME

My追加

2019年12月13日(金)
数が多い方が勝つ

書籍「十二国記(白銀の墟(おか) 玄(くろ)の月)【1巻】」
(小野不由美著・新潮文庫刊・371頁)から。
作品の中に「戦いの数」についての表現が出てくる。
「兵力が勝るほうが勝つ」とハッキリと書いている。
「計算式通りにいかないこともあるが、
そういう場合はたいがい双方の兵力の見積もりを誤っている。
あるいは変数に対する読みが足りない」「変数?」
「例えば気象、第三者の存在、兵卒の気持ちの問題、山ほどあるな、
だが、どれも兵力の差を根底からひっくり返すほどのことじゃない」
「数が多い方が勝つ」「数が同じなら強い武器を持つ方が勝つ」
「軍同士の戦いに気迫はあまり関係ない」と冷静に分析し、
「多勢に無勢では絶対に勝てない」と何度も繰り返した。
「芝居では十数人を相手に1人の剣客が大暴れする、
などと言う場面があるが、実際の戦闘ではそういうことは起こらない。
数の上で相手を凌駕する、それが絶対の基本だ」と強調し、
「芝居とは違って、前の敵を相手にする間、周囲の敵は待ってくれない。
1人と打ち合っている間に、必ず脇や背後から突っ込んでくる。
腕が上がればそれも何とか凌げるようになるが、
数の多い方が有利だと言う法則は動かない」と念を押す。
映画や芝居の戦いのシーンを多く観ると、このことを忘れ、
主役が、何人もの相手をバッタバッタとなぎ倒していくのが、
昔の戦い方だと勘違いしてしまう私がいた。
しかし、この原則って、今は通用しないんだよなぁ、たぶん。