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| 2019年05月19日(日) ■ |
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| 人は印刷された言葉を信じる |
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映画「告白小説、その結末」(ロマン・ポランスキー監督)から。 主人公の「エル」が実在したのか、妄想なのか? 彼女が、実在したのなら「デルフィーヌ」に接近した目的は?と、 一回観ただけでは、私の疑問は解決できなかった。(汗) いつものように、ストーリーと外れるけれど、 気になるフレーズをメモして振り返ったら、 「人は印刷された言葉を信じる」と 「どんな作家も3面記事を題材に。なぜだと思う? 信頼できる情報だからよ」が浮かび上がった。 それだけ、印刷された書物や新聞記事の影響は大きく、 講演会で聴いたいい話やラジオ、テレビの放送とは違うことを 端的に表現していたと思う。 最近、映画の冒頭で見かける「事実に基づいた物語」のフレーズも、 この人間の心理を引きつけるには申し分ない。 たとえそれが「フィクション」であっても「ノンフィクション」だと 勘違いしてしまうほどの力を持っている。 だからこそ、誰もが気にも留めない新聞の三面記事であろうと、 実際に起きた事実だからこそ、作家は題材にしようとする。 そういうことなんだろうな、この作品で言いたかったことは。
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