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| 2016年10月26日(水) ■ |
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| ナチは、人間より絵を大事に扱っている |
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映画「ミケランジェロ・プロジェクト」 (ジョージ・クルーニー監督)から。 監督本人が、「監督・製作・脚本・主演」を務めて 伝えたかったことはなんだったのだろうか? 「第2次世界大戦中の実話を映画化したサスペンス」、 そんな紹介に、やや疑問を持ちながらの鑑賞となってしまった。 「歴史的財産が消え去ろうとしています。 我々は戦争に勝つでしょう。しかし美術品や文化財が破壊されたら、 取り返しがつきません」 「上層部の考えは、戦争で大勢死ぬ。美術品なんか知るか」 「でも、それは違う。我々が戦っているのは、 文化や生き方を守るためだ」 「偉大な芸術品は個人が所有すべきではない、人々のものだ」 「美術品は歴史であり、歴史は『命の蓄積』だ」など。 だからこそ、戦争やテロはいけないことなんだ、 そんなメッセージなのかもしれない。 しかし、私の心に残ったのは、 「ナチは、人間より絵を大事に扱っている」のフレーズ。 あれだけ残酷な戦争をしたナチス・ドイツのヒトラーが、 その「命の蓄積」を大事に扱っていたことのほうが、 インパクトが強い。 今、私たちがヨーロッパ絵画を始め美術品を堪能できるのは、 ヒトラーが大切に扱っていたから・・と知ってしまった。 「ネロ指令」で、ヒトラーが死んだら、橋、鉄道、公文書、 美術品を破壊せよ」ということになっていたとしても。
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