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| 2016年10月07日(金) ■ |
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| 親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい |
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書籍「金色の流れの中で」 (中村真里子著・新日本出版社刊・206頁)から。 未来からタイムスリップしてきた「和也」が、 主人公の女の子に「戦争」について話すシーンがある。 その視点は、今まで私が気付かなかったことであり、 けっこうインパクトのある言葉だったと思う。 「戦争がなければたくさんの人が死なずにすんだ。」 これは、誰もが考え付くことだが、続けてこう言う。 「ってことは、たくさんの人が人殺しにならずに済んだはずなんだ」 人がこの世に生を受けて、戦争だから仕方がない、という理由で、 「人殺し」という体験をする。 それが、どんなに辛いことなのか、私には想像がつかない。 さらに物語後半、「人殺し」の視点はその子供たちにまで及ぶ。 「親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい」 人を殺したことのある親を持つ、こどもの複雑な心境、が、 さらに私の頭の中をかく乱してしまった。 辛い思いをするのは、戦っている男たちだけではない。 人を殺した「息子」「夫」「父親」の家族って、 戦争に対する考え方が、私たちとは違うんだろうなぁ。
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