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| 2016年07月12日(火) ■ |
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| 「なぜ山に登る?」「登らないのは罪だ」 |
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映画「エベレスト 3D」(バルタザール・コルマウクル監督)から。 何度なく繰り返される「なぜ山(エベレスト)に登る?」の問い。 手垢のついた答え「そこに山があるからさ」ではつまらないな、と 感じていたところ、新しい定義が見つかった。 どんなにお金を持っていても、誰でも登れるというわけではないし、 それに見合う体力、精神力を持ちつつ、最後には「運」も必要だ。 それくらい「エベレスト」に登るということは、意味がある。 だから「なぜ山に登る?」の問いに「山に登れるからだ」という シンプルな答えが心に残った。 しかし、それでは万人を納得させる定義ではないな、と思っていたら、 「あれほどの高みで、途方もない美しさを目撃できる」と呟いたあと、 「登らないのは罪だ」と言い切った登山家がいた。 「40年間、プロ登山家だけが挑み、4人に1人が死亡」という事実、 「人間の体はボーイング747の巡航高度では機能できない」という試練、 そして「決定権はいつも山が握っている」という条件などを考えても、 挑戦するに値する山なのだろう。 それを、神が与えてくれたチャンスと捉え「登らないのは罪だ」と 考えることが出来るほど、エベレストは神聖な山に違いない。 それにしても、登山家のプロたちって、意外と我侭だな、 決断の甘さが、他人を死に追いやることを知ってるはずなのに。
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