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| 2016年06月25日(土) ■ |
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| 「製作年」の他に「作者の年齢」 |
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先日、静岡市美術館で開催されている企画展に足を運んだ。 「伊豆市所蔵近代日本画コレクション展 「大観・靫彦・龍子らと修善寺」と題する企画、 美術館と言えば「題名・製作年・所蔵」の情報が、作品の近くに、 小さなスペースで掲示されているのが通常である。 私の知りたい「この作品を製作した時の画家の年齢」は、 ほとんど記載がなく、美術館を訪れるたびに、 画家の生年月日から計算し、この作品は、何歳の頃に描いのか、 そして、その年齢でどんな想いが込められているのだろうか、 と推察しながら、鑑賞することになる。 自分より若い年齢なら、同じ頃、私は何をしていただろうか、 ほぼ同じ年齢ならば、私ならどんな絵を描くだろうか、 そしてまた、私より歳を重ねていれば、 将来、同じ年齢に達した時、こんな絵が描けるだろうか、など 自分の人生と重ねて、鑑賞することが多い。 今回の企画展は、その「年齢」が「制作年」の後に表示されている。 ちょっとしたことかもしれないが、この表記に、 静岡市美術館のおもてなしを感じた出来事である。
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