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| 2016年05月08日(日) ■ |
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| 差異は不要だと思うか? |
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映画「ギヴァー 記憶を注ぐ者」(フィリップ・ノイス監督)から。 たぶん・・この長さの映画では、メモの数は最多だろうし、 台詞のほとんどをメモした気がする。(汗) 世界の荒廃を経て、人類は(差別もなく)平等で、 争いのない理想郷のような社会を作り出した、までは理解できる。 みんな平和を願っているのにもなぜ戦争が終わらないのだろう・・とか、 いじめや人種差別など、まだまだ課題が残っている現代、 どうしたら、無くせるだろうか・・と真剣に考えてた時があったが、 その考えを根底から覆された気がして、とても印象に残る映画となった。 人類は、肌の色も人種の差異もない社会を作るために「色彩」を、 心の奥深くから湧き出てくる感情を抑制するために「音楽」も手放した。 確かに、差別(差異)も無く、同じ意識を持った人間が集まり、 怒りや憎悪の感情が生まれてしまう危険性は、格段と減った。 しかし・・味気ない生活、面白みのない人生が繰り返される。 争いごとや、貧富の差がある社会を肯定しているわけではないけれど、 この世に生まれたからには、与えられた環境がいかに差異があろうとも、 喜怒哀楽とともに、生きていくことが人生ではないか、と感じる。 先輩の「ギヴァー(記憶を注ぐ者)」が、次世代の「ギヴァー」に問うた 「差異は不要だと思うか?」の質問が、心に残った。 差異(差別)を無くそうとするのではなく、少なくしようとすることが大切。 本当に差異が無くなったら、窮屈な生活が待っているんだよなぁ。
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