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しもさんの「気になる一言」
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2016年05月09日(月)
「朗読会」っていいですね

本屋さん開催、俳優・篠田三郎さんの朗読会「桜 散る日に」。
三島市在住の脚本家、故・宮内婦貴子さのシナリオ集の中から、
「富士の穴」など選りすぐりのエッセイを、素敵な声とともに
ちょっと白髪まじりの篠田三郎さんは、静かに読み始めた。
篠田三郎さんと言えば、私の記憶の中では、野球を題材にした
テレビドラマ「ガッツジュン」(1971年)の名サード役だった。
(当時13歳の記憶なので、間違っていたらごめんなさい)
その彼が、私たち大人(約40人)に対し、エッセイだけでなく、
絵本「おさびし山のさくらの木」
(作・宮内婦貴子さん/絵・いせひでこさん)を
ゆっくりと、そして丁寧にページをめくりながら読んでくれた。
大人が大人に、文字の力だけで読み聞かせる「朗読会」は、
また新しい読書の形として、私を喜ばせてくれた。
その気持ちを、どう表現しようかと迷っていたら、
「長倉書店サントムーン店」の代表が、最後の挨拶で、
参加者の私たちに向かって、笑顔を見せながら、こう纏めた。
「『朗読会』っていいですね」
主に子どもたちを対象とした「読み聞かせ」とはちょっと違う、
大人を対象とした「朗読会」の楽しさが伝わった台詞だった。
先日開催された「柿田川公園ブックフェス」でも、
「葉祥明さん作品」の「朗読会」が木陰の下で行なわれ、
しばらくして涙する人たちを見た時と同じ感覚であった。
「朗読会」っていいですね・・「本当だね」と答えたい。