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| 2016年04月19日(火) ■ |
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| 地震に対して、崩れるようになっているんです |
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熊本城の瓦が崩れている光景を何回も目にし、 私たちは、今回の「熊本地震」の威力を実感したが、 建築関係の人と話をしたら、全く違う視点だった。 「すごかったですね、今回の熊本地震。 あの天下の熊本城の瓦が落ちるくらいですからね」 「いやいや、落ちるように作ってあるんですよ。 地震に対して、崩れるようになっているんです」 熊本城の築城に際し、当時の技師たちは考えたのだろう。 大規模な地震を想定して、躯体を守るためには、 屋根の瓦を落とすことによって負担を軽くすることを。 だから瓦が落ちることは予定どおり、驚くことはない。 それで躯体が守られれば、修復は出来ると考えたのか。 私たちは、目の前の状況からしか判断せず、 さも大事件、大事故のように大騒ぎをしているが、 昔の人が、遠い将来を見越して築城していたとしたら、 今の私たちを見て、笑い飛ばしているに違いない。 建築家の人って、意外と無口の人が多いから、 こういった話は、表に出てこないんだよなぁ。(笑)
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