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| 2016年02月18日(木) ■ |
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| ただの無職の妊婦さん |
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映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(御法川修監督)から。 「かもめ食堂」に代表される、私の好きな癒し系の映画、 そんな言い方もできるが、男女共同参画の視点からみると、 働いていた女性が、結婚して妊娠して仕事を辞める時の憂鬱さが、 私にも伝わってきた。 「向こうの両親の意見も聞かなきゃ、 もう一人じゃなんにも決められない」と独り言を言ったかと思うと、 「もう営業部所属、岡村まい子じゃないんだよねぇ。 これやれ!って、仕事を頼める後輩もいないし、 頼むぞって言ってくれる上司もいない。ただの無職の妊婦さん」 バリバリ働いていればいるほど、そのギャップは激しいのだろう。 男からみれば「幸せそうな妊婦」としか映らない姿にも、 そんな思いがあるんだなぁ、とメモをした。 こんな台詞も、メモして切なくなってしまった。 「私ね、母親になったら、なんか今までの自分が 消えてなくなっちゃう気がして。 だから、会っておきたかったんだ、今の自分で、す〜ちゃんに」 監督の伝えたいこととは違うだろうけれど、素敵な映画だった。
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