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| 2015年12月18日(金) ■ |
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| わからなくなるんじゃないかしら、本当に好きなものが。 |
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映画「繕い裁つ人」(三島有紀子監督)から。 「しあわせのパン」「ぶどうのなみだ」に代表される、 三島有紀子監督らしい映画、という表現がピッタリの作品。(笑) 言い方を変えれば、作品の出来、不出来ではなく、 私のアンテナに引っかかる台詞が多い、ということ。 そんな中から選んだ、今回の一言は、 図書館で「服の本ばかり」選び、勉強している男性に、 洋装店の2代目店主・市江さんが、諭すように呟いた台詞。 「そんなにあったら、わからなくなるんじゃないかしら、 本当に好きなものが。」の一部。 服に関しても、専門の知識は、ある程度必要だし、 いろいろなジャンルの服を試してみたくなるのもわかる。 だけど、情報がありすぎて、あれもこれも・・と試していると、 本当に好きなものが見えなくなってしまうわよ、と理解した。 これは、私たちにも言える。 自分が一生続けたい、分野、ジャンルは見つかったけれど、 その中でも何をしたい、というものが見つからず、 とにかく関連書籍を読み漁るけれど、余計にわからなくなる。 「広く浅く」より「狭く深く」の方が、人生が豊かになるわよ、 そう教えられたようなフレーズだった。 残り少ない人生、もう雑学はいらない。 そろそろ、一つのことに集中しようっと。
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