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| 2015年12月11日(金) ■ |
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| 気が合うんだな、俺たち。 |
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映画「春との旅」(小林政広監督)から。 世の中には、いろいろな事情を抱えた人が、 いろいろな人間関係の繋がりを感じながら、 解き(ほどき)、結ぶ行為を繰り返して生きている。 物語は、仲代達矢さん演じる主人公を通じて、 家族・兄弟・そして祖父と孫という微妙な関係を、 表現している気がしていた。 そして最後に現れたのは、主人公のひとり娘の夫と、 離婚したあとその夫と結婚した妻、言い換えれば、 主人公とは、まったく関係のない女性が、 「できることなら、一緒に住みませんか」と誘う。 驚きとともに、遠慮する主人公に、こう投げかけた。 「他人であっても、人は人。 気が合えば、それが一番じゃないですか」と。 深い繋がりを感じていた、血縁関係よりも、 「気が合う」というキーワードで繋がった他人同士、 それもまた然りだな、とメモをした。 「孫娘・春」と旅をした主人公、最後に気付いたのは、 「気が合うんだな、俺たち。」という関係だった。 気が合う、ウマが合うって関係は、捨てたものじゃない。 そんなふたりの関係に、最後は拍手をしてしまった。
P.S. 冒頭でふたりが降り立った駅名「増毛駅」と 19歳になる孫娘のガニマタ歩きが気になって仕方なかった。 どうみても、意図的な演技たよなぁ、あの歩き方。
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