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| 2015年12月10日(木) ■ |
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| 知っていて伝えなかったことは、悪いこと |
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今週の土曜日から地元の映画館「サントムーン シネプラザ」で 1週間上映される映画「千年の一滴 だし しょうゆ」。 このドキュメンタリー映画が、シネコンで上映されるまでの経過を 最初からみてきた私としては、感慨無量で当日を待っている。 地方都市の、それも大都市でもない町の映画館で上映されることが、 どんなに大変なことかは、業界関係者なら知っているはず。 それが実現に向けて走り出した影には、「食」に関して、 並々ならぬ、こだわりを持った人たちの、 なんとしても「多くの人に観てもらいたい」という情熱があった。 ただ、それだけでは説明し切れない、もっと強い想いがなければ、 実は、この映画の上映は実現しなかったと私は思う。 多くの本を読んだり、講演を聴いた中から、メモを眺めたら、 「これだ!」と感じるフレーズにぶつかったから、気になる一言。 それは以前、紹介した「山元加津子」さんの台詞だった。 自分の体験から、植物人間の人にも伝えたい想いがあることを知り、 「生きている人には、必ず思いがある」ことを多くの人に伝えたい、と 長年務めた看護学校を辞めて、「白雪姫プロジェクト」を立ち上げ、 「知っていて伝えなかったことは、悪いこと」という使命感を持ち、 全国を講演している彼女と、たぶん同じ感覚を感じたからだろう。 「和食」その根底にある「だし」の素晴らしさを知りながら、 自分と自分の周りの人にしか伝えなかったら、悪い気がして・・。 この感覚があっているかどうかはわからないけれど、そんな想いが この映画の上映には詰まっている気がするからこそ、 私も微力ながら、出来ることをお手伝いすることにした。 「知っていて伝えなかったことは、悪いこと」 この視点は、これからも使える考え方かもしれないなぁ。
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