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| 2015年03月09日(月) ■ |
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| このことは誰も知らない。 |
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一昨日、大阪城のライトアップを見て、思い出してしまった、 映画「プリンセス トヨトミ」(鈴木雅之監督)から。 作家・万城目学さんの同名小説映画化とあって楽しみにしていたけれど、 あまりに省略・簡略し過ぎて、原作の面白さがほとんど残っていない。 また、登場人物の性別や、大阪国民になれる条件の年齢、 さらに、大阪が全停止した日付まで変更して、 何を訴えたかったのか、それすらわからなくなってしまった。 これなら、原作を忠実に再現してくれた方が、よかったなぁ。 気になる一言は、冒頭、文字として最初に目にした、 「このことは誰も知らない」というフレーズ。 本当に誰も知らないのかと思えば、知っている人が大勢いる。(笑) その矛盾が最後まで解決されないまま、終わってしまう。 原作と比較すればするほど、その表現力のなさが目立ってしまうから、 万城目さんは、この出来上がりで本当にOKしたの?と疑いたくなるほどだ。 豊臣の末裔を守る、という自分たちの行動は、父親と息子しか知らない 大切な約束として守り続けている、と大坂の男たちは胸を張るけれど、 原作のラストシーンは、大阪の女はそんな男の行動を全て知っていて、 黙っている・・という一番面白い部分が抜け落ちていたので驚いた。 映画のラストシーン、和久井映見さん扮する、 大阪国総理大臣の妻(お好み焼き「太閤」の女将)が、 呆れたように呟く「まったく、大阪の男は・・」がオチなのだろうが。(汗) 原作を読んでいる人が、映画を観ることを想定してなかったのかな?
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