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2014年06月13日(金)
「登録」は「観光振興」が目的ではなく「保全」が目的

日本大学国際関係学部・市民公開講座(平成26年度上期)
統一テーマ「富士山 世界遺産登録とその魅力」
講師「日本大学短期大学部 教授 宮川幸司氏」
演題「富士山と観光振興」から。
観光を専門にしている先生からの指摘は、説得力があった。
「今までは、観光(開発)が、自然を壊してきた」、
富士山世界文化遺産が、全国的に注目を浴びているが、
「登録」は「観光振興」が目的ではなく「保全」が目的、と
私が常々思っていたことを的確に表現してくれた。
「観光」とは「その地域の『光』を『観』せる」が基本だから、
「世界遺産に登録」されたことで「観光地」化されることは、
ユネスコの想いとは逆になる気がしていた。
地域の人々が全力を傾注して保全されている「世界遺産」を
観に来るのであって、それは「文化遺産」も「自然遺産」でも同じ。
少なくとも「世界遺産」を観に来るのであって、
観光客で賑わっている、観光地化された場所を観に来るのではない。
それは、国民のみならず、世界の人達も同じはず。
そして、何度でも観に行きたい、と思ってくれるリピーターを増やし、
知人・友人に、是非に、と勧めてくれる場所になって欲しい。
もちろん「天然記念物・柿田川」も、同じだよなぁ。