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| 2014年05月15日(木) ■ |
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| 宇宙飛行士として、死ぬ覚悟がありますか? |
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若田光一宇宙飛行士が、船長という大役を無事に終え、 地球に帰って来たからというわけではないが、 (今日は満月だったし)、映画「宇宙兄弟」(森義隆監督)から。 現実的には「?」と思うシーン満載だが、 なぜか、グッとくるフレーズが多かった気がする。 宇宙飛行士の採用試験、いろいろな場面を想定して、 無理難題を押し付け、その対応を観察する。 「とにかくどんな状況でも、よく食べ、よく眠り、 平常心を保てるというのが、宇宙飛行士の最低条件」 これを試すための試験は、なかなか面白いなとメモをした。 しかし、私が選んだのは「最終面接の質問」。 試験官は、テスト生に向かってこう訊ねる。 「我々が用意している質問はたった一つなんだ。 全ての宇宙飛行士が、向き合うことになる問いです。 あなたは宇宙飛行士として、死ぬ覚悟がありますか?」 この答え方で、最後の合否が決まると言ってもいい。 大抵は「もちろん、あります」と答え、 死など恐れていません、という気持ちを表すのだが、 主人公は最初「もちろん、あります」と答えた後、 「嘘つきました、本当はないんです。死ぬ覚悟ないんです」 と言い直す。 それはまさしく、ギリギリまで「生きる」ことに執着し、 決して最後まで諦めないことを意味する。 生きることを諦めない強い気持ちこそ、宇宙飛行士に 求められる絶対条件だと強く感じた。 それがラストシーン「兄弟で宇宙へ」と続くから感激した。 見上げる「月」に兄弟がいたら、どんな気持ちなんだろうな。
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