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| 2014年04月15日(火) ■ |
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| あいつらは、花に寄生されて滅んだんだ。 |
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「浜名湖花博2014」に足を運び、花の魅力に触れてきたからか、 ふっと、この「気になる一言」が思い浮かんだ。 映画「シャニダールの花」(石井岳龍監督)から。 ストーリー的には、そんなばかな・・と思えるが、 ネアンデルタール人が「ホモ・サピエンスの先祖ではない」、 そんなことを以前耳にしてから、ずっと考えていた 「ではなぜ滅びたんだろう?」という疑問を解く、 ちょっとしたヒントが隠されていた気がする。 もちろん映画だし、仮説というほどの説得力もないが、 旧石器時代に石器の作製技術を有し、火を積極的に使用していた 「ネアンデルタール人」が、滅びた理由としては、面白い。 「あいつらはな、花に滅ぼされたんだよ。 死者に花を手向ける文化。人の心を持っていた証拠?、笑わせるなよ。 あいつらは、花に寄生されて滅んだんだ」というフレーズが印象的だ。 タイトルとなっている「シャニダール」洞窟の調査で、 調査をした教授はネアンデルタール人の化石とともに、 ノコギリソウや、ヤグルマギクなど数種類の花粉が 大量に発見されたのを理由に、 「ネアンデルタール人には死者を悼む心があり、 副葬品として花を遺体に添えて埋葬する習慣があった」との説を 真っ向から否定する物語の展開が、面白かった。 作品冒頭にメモした「花のはじまりはなぞに包まれている。 花が恐竜を滅ぼしたのだ」というフレーズが輝いてきた。
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