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2014年03月28日(金)
「原作」に忠実な映画が観てみたい「清須会議」

書籍「清須会議」(三谷幸喜著・幻冬舎刊・272頁)から。
完全に「原作」の勝ちである。(笑)
映画を先に観て、なかなか面白かったから、後に原作を・・。
不思議なことは、原作者も映画監督も、三谷幸喜さんなのに、
どうして「原作」に忠実に映像化しなかったのだろう、ということ。
それくらい「原作」が面白いと感じたからだが、非常に残念である。
原作は、最初から最後まで、登場人物の心の声だけが、延々と綴られ、
その心理描写ときたら、出演者同士が「音」として会話するより、
雰囲気そのものが目に映るようだった。
一人ひとりの心の声だけで、その場「清須会議」の緊張感が伝わるし、
かえって、くだらない場面説明もしなくてするからか、楽しさが倍加した。
映画のほうだって、演技力のある俳優さんたちが勢揃いしたなのだから、
今までにない新しいタイプの作品として評価されたのに・・と感じるし、
そのまま、ラジオドラマとして放送しても、違和感がないであろう。
原作者と映画監督が違うのであれば、私だってこんなことは書かない。
ただ、映画を観てから原作を読んだ後の感想として
「『原作』に忠実な映画が観てみたい『清須会議』」を残したい。

P.S.
映画作品がDVD化されたら、もう一度、借りて比較してみようと思う。
私の感覚が正しいかどうか、確かめるためにも。