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| 2014年03月26日(水) ■ |
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| 自己教育が教育の前提である |
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書籍「読書について」(小林秀雄著・中央公論新社刊・187頁)から。 さすが、批評家・小林秀雄氏、目から鱗の気付きを与えていただいた。 教育関連の本を読み漁ると、学校・家庭・地域の連携からはじまり、 子どもたちの教育を地域の人たちが支える、といった形まで、 さまざまな方策が展開され、どれも、なるほどなぁ〜とメモし、 さぁその中から一つ選んで「気になる一言」を書こうとすると、 途端に、何か大事なことを忘れているような気がしていた。 そのヒントは「読書について」書かれた著書で見つけた 「自己教育が教育の前提である」というフレーズである。 いくら周りが支援しようとしても、自ら学ぼうとする意欲がなければ、 血や肉にはならないということ。 「子どものため」を理由に、無理やり雑巾を口に詰め込んだところで、 受け手がその心構えがなければ、その効果は半減する。 今、私たちがしなければいけないのは、学習環境の整備だけでなく、 「学ぶことの楽しさ」を教えることではないだろうか。 そしてそれは、自分で自分を教育することに他ならない。 どんなことであれ、学ぶことの楽しさを知った人は、 息を引きとるまで「学ぶこと」をやめることはないだろう。 学ぶ方法は、人それぞれだけど、自己教育が前提にあれば、 軸がぶれずに、人生を謳歌できる気がしている。 「自己教育」という単語、もう少し普及させなくちゃなぁ。
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