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| 2014年03月13日(木) ■ |
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| 「必要なものを買いなさい」と「大切に使いなさい」 |
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書籍「稲盛和夫 最後の闘い」(JAL再生にかけた経営人生) (大西康之著・日本経済新聞出版社刊・224頁)から。 上層部の意識改革は、JAL再生の大きなファクターであったが、 破綻を経験した社員の「金」に対する考え方が変わったことも、 見過ごすことができないと思う。 親方日の丸的な「大雑把な中期計画しか持たなかった会社が、 部門別で日ごとの収支を管理するようになり、 『自分は今日、会社の利益に貢献したのか、 それとも赤字を作ってしまったのか』が一目で分かるようになった」 このシステムを長々と説明する気はないが、 「『予算』という言葉には『消化する』という官僚的な思考が潜む」 のフレーズに、ちょっとギクッとしたのは言うまでもない。 しかし、もっとわかりやすい説明を見つけた。 子どもに5,000円渡す時、何と言うか、そんな例えだった。 「必要なものを買いなさい」と言って渡すと、いろいろなものを買い、 「必要だったから買った」と言い訳をする。 しかし「大切に使いなさい」と言って渡すと、買うものを吟味し、 無駄にならないように節約する。 この例えを読んで、仕事にも生活にも、使える発想だな、と思った。 「必要なものを買いなさい」と「大切に使いなさい」 この違いは、大きいなぁ。
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