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| 2014年02月09日(日) ■ |
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| しまった、と思った時には、もう遅い |
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書籍「幻夏」(太田愛著・角川書店・395頁)から。 殺人事件とはいえ「静岡県三島市」の地名が作品に出てきたので、 いつもと違った感覚で、のめり込んでしまった。(笑) 「財布の中に、静岡県三島駅前のコンビニのレシートが入っていた。 コンビニでハンカチと缶珈琲を購入している」のくだりで、 きっとあのコンビニだな、とか、あの当時、コンビニはあったかな?など 時代考証までしてしまうから、困ったものだ。(汗) さて、メモを整理していて気付いたことだが、教訓めいたフレーズが多い。 一番気に入ったのは「鑓水(やりみず)には、 これまでの人生の様々な局面において強く実感した教訓がいくつかある。 そのひとつが『しまった、と思った時には、もう遅い』というやつだ」 その他にも「圧倒的に強い相手と戦う時は、相手を近づかせちゃ負けなんだ、 遠くからやっつける」 「愛情は血の繋がりによって発生するものでもなければ、 万人に内在しているものでもないのだ」 「世界の涙の量は、常に不変である」 「妻が殺された時には夫を、夫が殺された時には妻を疑え」 「人の心は、硝子のように壊れたりはしない」 「過去に関する「もし」は、全部、起こらなかったことだ。 そして、起こってしまったことは、いつだってもうどうにもならないのだ」 「力を持つ者が、力を行使しなければ、秩序は保たれないからだ」 こういったフレーズを見つけると、妙に嬉しくなる私がいる。 それにしても「しまった、と思った時には、もう遅い」は、名言だよなぁ。 短くてもインパクトがあり、忘れにくいから。
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