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| 2014年01月05日(日) ■ |
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| 我、人に媚びず、富貴を望まず |
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2014年のNHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」が始まった。 初回だからこそ、昨年の「ならぬことはならぬ」に匹敵するような 1年間を通して貫くフレーズが欲しかった。 「命を大切にすること」は、どの時代でも同じであり、 映画「永遠の0」で宮部役を演じた岡田准一さんが訴えている。(汗) 「人は生かして使ってこその財産」という考え方も、 官兵衛に限ったことではない気がして、今はピンとこない。 そこで、秀吉の天下取りに貢献しながら、恩賞も望まなかった 黒田官兵衛の座右の銘を、残すことにする。 「我、人に媚びず、富貴を望まず」 座右の銘というよりも、秀吉に頼られながらも恐れられていたことを知り、 「秀吉殿の天下取りため、死力を尽くして戦ったし、苦言も呈したが、 功を訴え、恩賞を媚びた事は無い。 秀吉殿が、この官兵衛に天下取りの心ありとするならば、 もはや我が任は終わった」と家督を息子(長政)にさっさと譲り 出家・隠居した時に言ったとされる、遺訓である。 これから1年間、全国的に「軍師・参謀・ナンバー2」がクローズアップされ、 トップを狙わず、補佐役に徹する人々が紹介されるだろうが、 官兵衛だって、出来ることなら天下を取りたかった、という視点や、 そんな彼の心の葛藤を描いてくれたら面白くなるだろうな、と私は期待する。 ナンバーワンを目指すという野心がありながら、補佐役に徹するからこそ、 官兵衛の魅力が倍加するのだから。
P.S. 昨年、講演していただいた「小和田哲男」氏が時代考証を担当するので、 楽しみが増えました。(汗)
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