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| 2013年07月01日(月) ■ |
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| 外でお客の接待をするようになったから |
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久しぶりに、働く女性の会(ATG)の6月例会に参加した。 今回の講師は、土井翠亮さん。(池坊正流六世家元、表千家教授等) 第一部は卓話「花の心、茶の心」、第二部は「お茶会体験」。 非日常体験により、ゆったりとした時間を過ごすことが出来た。 昔は、女子の嗜みとさえ言われた「華道・茶道」が、 今では、一部の人の趣味として存在していることに、 ちょっと寂しい思いをしながら、話を伺っていたら、 「華道部がある高校が減ってきた」という事実を耳にした。 男女共同参画が進んだから?カルチャー教室が増えたから? いろいろな理由を考えたが、なかなか答えが見つからなかった。 ところが、先生の説明から、簡単に答えが見つかった。 「外でお客の接待をするようになったから」 言い換えれば「人を家に招くことがなくなった」から、 玄関に花を飾ったり、お茶を点てておもてなす習慣が減った。 これは単なる「嗜み」という観点ではなく、 日本人の生活様式・ライフスタイルの変化が、 華道・茶道に代表される、日本独特の「おもてなし文化」を 衰退させてきたとは言えないだろうか。 他人を自分の家に招くということは、大変なことだった、 いや、大切なことだった、とはじめて気付いた。 我が家の玄関周りは、いつも華やかに飾られているから、 まだ、少しだけど「おもてなし文化」が残っているのかなぁ。
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