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| 2013年05月21日(火) ■ |
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| 生きること、働くこと、そして家族を養うことの喜び |
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書籍「永遠のゼロ」(百田尚樹著・講談社文庫刊・589頁)から。 この作品を読み終えて感じたことは、 自分が太平洋戦争について、実は何も知らなかったのに、 いかにも、経験したかのような一方的な知識に惑わされ、 偏った見方しか出来なかったことへの後悔と、 やはり、自分が日本人だったことへの誇りが込上げてきた。 戦争に対しては、角度によって視点が違うから、 なかなか自分の意見として語ることが出来ないが、 どうして日本が敗戦後、奇跡的な復興を遂げたのか、は、 フィクションとはいえ、私なりに理解できた気がする。 「日本は戦後、素晴らしい復興を遂げました。でもね、佐伯さん。 それは生きること、働くこと、そして家族を養うことの喜びに あふれた男たちが、いたからこそや、と思います」 「死ぬ気で働いたから」という表現は簡単だけれど、 「生きることの喜び」が原動力になった、という表現の方がいい。 誰だって、死にたくないし、家族と一緒に過ごしたい、 自分の頑張りで、家族の喜ぶ顔が浮かぶ・・そんな理由が、 奇跡的な復活を支えたって考えたら、嬉しくなった。 さすが「百田尚樹さん」、読み応えがありました。(涙)
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