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2013年03月17日(日)
「主と朝寝がしてみたい」by石原裕次郎

映画「幕末太陽傳」(川島雄三監督)から。
落語好きには、もうたまらない作品である。
というよりも、この作品の脚本を書いた人たちが、
根っからの「(古典)落語」大好き人間に違いない。
フランキー堺さん扮する「居残り佐平次」をはじめ、
「品川心中」「三枚起請」「文七元結」「お見立て」・・
落語初心者の私でもわかる「名作」がずらりと挿入されている。
他にも「あれっ、これはあの作品かな?」と思うようなシーン満載、
大満足で観終えた。
気になる一言は「三枚起請」という落語で出てくる「都々逸」、
「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」の一部。
(これを説明すると長くなるので、書かないが・・(笑))
この作者は、幕末に活躍した「高杉晋作」と言われている。
その「高杉晋作」を演じていたのが、若かりし「石原裕次郎」さん。
やはり、若い頃からオーラを放っていたのがわかる。
作品の中でも「それは俺が作ったもんだ、目の前でやられちゃ、
さすがに照れる」っていうお風呂のシーンが印象的だ。
だから「『主と朝寝がしてみたい』by石原裕次郎」
もうきっと忘れることがない都々逸となった。
今回ばかりは「落語の名作」を聴いてから、観ることをお薦めしたい。

P.S.
今日は沼津市出身の落語家、三遊亭橘也(二つ目)さんの独演会。
聴くたびに上手になっているな、と感じたのは私だけではなさそうだ。
「真打ち」(有名)になってから応援するのではなく、
「前座」「二つ目」など無名の時代から応援するのが、人づくりだもの。