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| 2013年02月27日(水) ■ |
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| 恋愛にこそ、本物の悲劇があるんだよ |
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おまたせ水曜日。(笑) 映画「ガス燈」(ジョージ・キューカー監督)から。 1944年製作なのに飽きることなく、観終えた。 もちろん、最近の映画に比べれば、 トリックとも呼べないような謎解きであるが、 主演のイングリット・バーグマンを眺めるだけでも 満足してしまうほどの安定感がある映画と言える。 映画冒頭、こんな会話が交わされる。 「私の声は歌手に向かないと思うんです」 「恋してるんじゃないかね?」「えぇ」 「恋でこんなに変わるとは思いませんでした。 今は幸せすぎて、悲劇など理解できません」 「恋愛にこそ、本物の悲劇があるんだよ」 何気ない音楽の先生と彼女の会話だが、 物語が進むに連れて、意味を持つようになっていく。 結婚詐欺に引っ掛かる女性には、耳が痛い台詞かもしれない。 男が彼女に近づいてきた理由は、ある目的のためだったから。 「この家を自由に使うためかもしれません。 堂々と探し物ができるようにね」の台詞で説明がつく。 騙された女性は悲しみに涙するが、 「朝になれば、夜だったのが嘘のような気がしますよ」と 慰められるシーンは、現代と変わらない。 出演者が少ない分、ゆっくり鑑賞できる作品とも言えそうだ。
P.S. 好奇心旺盛のおばさんが時折つぶやく「おやまぁ」の会話が、 物語にどう関係しているのか、気になっている。
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