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しもさんの「気になる一言」
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2013年01月24日(木)
「絶対音感なの?」「いえ、だいたい音感です」

音楽家には、絶対音感が必要なのかと思っていたら、
全員が全員、絶対音感ではないという。
「絶対音感」とは、辞書によると
「楽音の高さを他のものとの比較によらずに識別する能力」
反対語は「相対音感」。
だから、絶対音感の能力がある人は、
私たちが話している会話でさえ、音符つきのメロディになってしまう、
なんて話を聞いたことがある。
昨年、演奏を聴かせていただいた「楽団ひとり」の小林さん、
「ソフトボイス」の彼女らがアカペラで歌い始めると、
尺八をはじめ、いろいろな楽器を手にしたかと思うと、
すっと入ってきて、ステキなメロディを即興で付けてしまうので驚いた。
そこで私が気になっていたことを質問したら、その答えが可笑しかった。
「絶対音感なの?」「いえ、だいたい音感です」
「絶対音感なの?」と訊かれたら「違う」と答えるけれど、
普通の人と同じか?と訊かれたら、それまた違う。
その微妙なニュアンスが「だいたい音感です」となったようだ。
彼らの中では、その違いがわかるんだろうなぁ。
私にとっては、楽器演奏者は、すべて尊敬に価する対象なんだけど。