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| 2012年11月26日(月) ■ |
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| いいから、一度、転んでみな |
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映画「マザーウォーター」(松本佳奈監督)から。 まずは第一声、私はこの作品、好きだなぁ。(笑) 絵画や音楽・映画等を鑑賞すると、必ず考えてしまうこと。 この画家・音楽家・監督は何を伝えたいんだろう? しかし、芸術家によっては、自己表現せず、 この作品から何かを感じてくれればいい、という思いで 世のなかに作品を発表している人もいる。 この作品も同じことが言えそうだ。 事件も何も起こらない生活や、何気ない景色の中に、 自分を見つめ、発見していく楽しみがこの作品にはある。 もたいまさこさんの飄々とした歩き方や話し方は、 私の憧れとするところであるが、なかなか近づけない。 誰とはなく「今日も機嫌よくやんなさいよ」と声を掛け、 若い男性には「なに、ゴチャゴチャ言ってんの?」とか 「分析ばかりしてても、しょうがないんだよ」と叱咤し、 「踊ろうか?」と冗談っぽく誘ってみて、 モジモジしている若者に「本当につまんない奴だね」と 笑い飛ばす、その余裕が羨ましかった。 選んだのは、いろいろなことに迷う若者に向けて発した台詞。 「自分の決めたことって、どうなっても面白いから。 どっちに転んだって、なるようになるよ。 いいから、一度、転んでみな」の一節。 今の若者、転ぶのが怖いんだよなぁ、きっと。
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