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| 2012年11月25日(日) ■ |
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| 何をしておる!! |
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最終回が近づいてきた、NHK大河ドラマ「平清盛」から。 狂気ともとれる「松山ケンイチ」という若者の迫力ある演技に、 私はオーラを感じながら、平清盛をダブらせてしまった。 すべてを自分の思いどおりにするのだとわめき散らした清盛の、 恐怖からその場を逃げ出そうとする仏御前を、 弓矢で射殺しようとした家来を「何をしておる!!」と一喝した。 声の主は、清盛を生涯にわたって支え続けた、平盛国。 控えめで冷静沈着に物事を判断、暴走しがちな清盛を抑える、 兄のような存在であった彼が、大きな声を上げた。 もちろん、その場の家来に向けて発した台詞であるが、 私は、後ろ向きながら、清盛に発した台詞ともとれた。 「私に逆らうものは、みな死罪と心得よ」と清盛が口にした後の シーンだったので、深読みだろうが、気になった。 しかし、いつの世も権力を手に入れ暴走する主に対して、 「おそれながら申しあげます」と上申できる部下が必要だな、と 大河ドラマを観るたびに思う。 さて我が国の政治も、慌ただしく動き出した。 どうしても、党首・首長ばかりがクローズアップされるが、 私が注目しているのは、党首を支える参謀や腹心、そのブレーン。 「何をしておる!!」と言い切れる人たちがどれだけ周りにいるのか。 そしてまた、それを聞き入れる耳を持っているトップか、 これが、国づくりをまかせられるかどうか、私の判断基準。 相関図とか人間関係図、作ってみるとわかりやすいのかな。
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