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| 2012年04月14日(土) ■ |
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| あなたが使う間の使用料ですよ。 |
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第149回泉のまちカレッジ、講師「ヴァイオリニスト・沼田園子さん」 演題「音楽のメッセージを伝える喜び」から。 わが町の文化向上の貢献者には、彼女の名前は外せない。 世界で活躍する超一流のヴァイオリニストにも関わらず、 海外の体験談など気さくな一面を見せながら、屈託のない笑顔で、 楽器をマイクに持ち替えて語ってくれた。 気になる一言は、彼女がロンドンでヴァイオリンを購入した時、 お店の人に言われた台詞。 「あなたが使う間の使用料ですよ」 たぶん「高額な金額でこの楽器を購入したからといって、 あなたが好きなように使っていい、という訳ではありません。 あなたの次に使う人のために、しっかりメンテナンスをして欲しい」 そんなメッセージが込められているようだ。 だから「購入費」と言わず「使用料」という単語を使ったのだろう。 ヴァイオリンは、ほとんど自然の素材で出来ているから、 使い方によっては、何百年も使える楽器となることを知ったし、 「(数ある楽器の中から)この楽器を選んだ誇り」を持ち、 「生かしながら使っている工芸品」という意識を常に持って、 自分の次に繋げるつもりで手入れを怠らない、という ヴァイオリニストの心意気みたいなものまで、伝わってきた。 芸術家の何気ない一言は、私たちの知らない世界が多く、 ますます、彼ら彼女らの話を聴きたくなった私である。
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