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| 2012年03月18日(日) ■ |
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| すべて子どもたちの将来のためです |
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映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」(土井裕泰監督)から。 観終わって、帰宅後に劇場内で書き留めたメモを整理していたら、 「あっ、そうか」と、今更ながら気付いたことがある。 どうしても「謎解き」「犯人探し」に夢中になってしまいがちな ミステリー作品の中から、原作者が伝えたいことを探すことも、 映画鑑賞や読書の楽しみ方の1つとなっている。 今回は、劇団ひとりさんが演じる「中学校水泳部の先生」が発した 「すべて子どもたちの将来のためです」 子どもたちがある事件を起こす、しかし彼らの将来を考え事実を隠す。 受験前の中学3年生に対して、よく使われる美談のようだが、 この行為こそ、彼らに「悪いことをしても隠せばいい」という メッセージを刷り込むことになる、と忠告している。 阿部寛さん扮する主人公の刑事・加賀恭一郎が、先生に問い掛け、呟く。 「数学の先生でしたよね。 子どもたちが正しい公式を学べるよう指導してあげてください」 この台詞が私のアンテナに引っ掛かってメモしておいたら、 その謎解きが、全体のメッセージへと拡大していった。 「すべて子どもたちの将来のためです」と先生、 「それで将来がどうなった?」と加賀刑事。 さらに「あんたが間違ったことを教えたから・・・」と詰め寄るシーン。 その間違った教えこそ、今回の事件につながった、そう言う意味で 「これがあんたの作った将来だ、あんたに人を教育する資格はない」と 言い切る言葉には力があった。 「間違ったことや悪いことをしたら、隠さない、逃げないで対処する、 それこそが『勇気』というものだ」と、「生きていくのに必要な公式」を、 先生は子どもたちに教えるべき、それが先生の役目だよ、と 私なりに解釈してみた。 今回の事件、影の犯人は、先生だったのかもしれないな。
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