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| 2007年06月11日(月) ■ |
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| 「悲しみ」は人生の隠し味 |
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知人の蕎麦屋さん「蕎勝人」の壁にかけられていた色紙。 誰か台詞なのかしらないが、 味が勝負の蕎麦屋さんらしい、いいフレーズだ、と思って、 さっそくメモをした。 もちろん「できることなら悲しみはないほうがいいよ」 という意見もあるが、やはり人間らしさは 「喜怒哀楽」がなければ培われないだろう。 しかし、ここで疑問に思ったのは、なぜ「悲しみ」なのか。 「喜び」「怒り」「楽しさ」ではなく、 「哀(悲)しみ」であるということ。 人生を振り返ると、楽しかったことばかりが思い出されるけれど、 本当の意味で「人生」という料理を美味くするには、 「楽しさ」という味を表に出しながら「悲しみ」という隠し味が、 その人の人生という料理の、 コクやまろやかさを出すということなのだろうか。 そういえば、悲しみで涙が枯れた後の人生は、 ひとまわり成長している気がする。
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