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| 2006年12月13日(水) ■ |
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| 「個独」 |
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先日紹介した「梅原龍三郎」作品展を観た時、 面白そうなタイトルだな、とショップで購入した本、 「私の梅原龍三郎」(高峰秀子著・文藝春秋・288頁) の中で、面白い単語を見つけた。 正確には、解説の川本三郎さんの高峰秀子さん評。 「ひとりの自立精神を持った人間として『個独』が好きな人」 と記されていた。 変換ミスかと思ったが「公私の別をきちんとわきまえる人」 「自分の好きな世界を持っているから、 ベタベタとした人間関係のなかに入りこまない人」とも表現し、 確かに「孤独」ではなく「個独」なんだと納得した。 今、高齢者の独り世帯が増えている。 「孤独」感を味わい、寂しさで自殺する人すらいると聞く。 しかし、自分の好きな世界を持っている人は、 誰がなんと言おうが「個独」を楽しんでいるようだ。 やっぱり「独り」を楽しめる人間っていいな、そう思う。
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